住宅ローンの繰り上げ返済
住宅ローン、繰り上げ返済したらその程度オトクになるのかな・・・考えてみたことがある方は多いですよね。
繰り上げ返済とは、住宅ローンの毎月の返済とは別に、住宅ローン残高の一部を繰り上げて返済することです。
元金を減らすことで、その元金にかかるはずだった利息を支払わなくても済むことになり、元々の予定よりも完済までの総返済額を減らす効果があります。
繰り上げ返済には、2つのタイプがあります。
①「期間短縮型」・・・毎月の返済額を変えずに返済期間を減らす方法
②「返済額軽減型」・・・返済期間を変えずに毎月の返済額を減らす方法
①「期間短縮型」の特徴としては、
・毎月の返済額は同じ
・返済期間が元々の期間より短くなる
・返済期間が短くなるため、利息軽減効果が高い
住宅ローンは、金額が多いほど、返済期間が長いほど、支払う利息が大きくなります。
そのため、①は②よりも総支払利息が少なくなり、支払利息の軽減効果が高い点がメリットと言えます。
ただ、毎月の返済額が変わらないため、毎月かかる費用(子供の習い事、自動車ローン等)を考え、生活費に支障がないかなど、じっくり検討することが必要です。
②「返済額軽減型」の特徴としては、
・毎月の返済額を減らすことができる
・返済期間は同じ
・①より、利息軽減効果が低い
支払期間は変わらないのですが、毎月の返済負担が減るので、生活費から住宅ローンの支払を減らせる点がメリットと言えます。
ただ、支払利息の軽減効果は期間短縮型よりも低くなる点は確認が必要です。
繰り上げ返済は早くすればするほど利息軽減効果は高くなります。
しかし、下記の点を確認しながら検討する必要があります。
・住宅ローン控除額が適用できなくならないか(返済期間が10年以上であることが要件のため)
・金利が低い場合は利息軽減効果は思っているより少なくないか
・病気や失業等の緊急時の資金、またリフォーム資金・子供の学費等は手元に残っているか
・繰り上げ返済実行後は取り消しできないが大丈夫か
・金融機関への手数料は1回につきいくらかかるか 等
じっくり検討の上、決めたいですね。
-UKEN-